中古住宅でおこるトラブル~経年劣化編~
築21年の中古住宅を買って、なんだかんだ言って、そこそこ快適に過ごしてきた僕たち。
しかし、形あるもの皆壊れる。家は、雨風から僕たちを守ってくれる代わりに、日々劣化していきます。
…と綺麗に言いましたが、まあ、ボロい家がさらにボロくなっていくわけですよ。
嫁様「なあ、この結露しまくる窓は何とかならんのか、あ?」
ぼく「ええ、これは金属サッシのシングルガラスでございまして、結露は当然です!むしろ、結露するのが自然です。僕たちは自然の中で生きているんだなぁ…」
嫁様「なあ、風呂場の掃除してもすぐに再生する黒カビは何とかならんのか、あ?」
ぼく「カビの胞子は自然界に蔓延しておりまして、一定の温度と湿度で100%胞子から芽が出ます。カビは自然です。僕たちは自然の中で生きているんだなぁ…」
嫁様「なあ、風呂場の引き戸が動かないんだが、何とかならんのか、あ?」
ぼく「これは戸車と言われる滑車で動いていまして、長年使ってますと摩耗して動きが悪くなるのです。これは自然な…」
嫁様「さっさと直せ」
ぼく「御意」
ってことで、戸車には、万能潤滑剤、一家に一本、クレ556を吹きかけたりしてたのですが、まあ、またすぐ動きが悪くなるんですよ。だって、滑車が摩耗してるんですもん。
で、戸車をホームセンターで買って、ドア外して交換して半年、今度はドアの戸車を付けているネジ穴の部分が腐って外れました。。。
ぼく「体を鍛えるための、重いフスマだと思え…」
嫁様「るわけないだろ。直せ」
ぼく「御意」
ってことで、最近の引き戸のトレンドである上吊り戸をホームセンターで買って、軽トラ借りて運んで、既存のドアを撤去した上で既存ドア枠に設置しました。

ちょっとドアがオシャレになりましたが、

洗濯機の設置台座をかわす取付をした結果、

大きく下が空く結果に(笑)
嫁様「なんだ、この隙間…」
ぼく「脱衣所に人が居ることが分かっていいじゃないか」
嫁様「欠陥住宅みたいだな」
ぼく「んじゃ、やはり重いフスマを…」
嫁様「コレデイイデス」
というやり取りは一例でして、まあ、いろんなところにガタが来ます。
築30年くらいで、結構、大規模リフォーム必須ですね。
壁紙とか、 (剥がれてきたり、汚れてきたり、黄ばんできます)
水回りの設備とか、(カビてきます、樹脂は割れます)
フローリングとか、(傷だらけです、表面はげてるところも…)
ドアとか、(戸車死にます、反ってたりもします)
サッシとか、(カビます、あと、戸車が…)
外構とか、(コケとか、コンクリ割れとか、ポストの樹脂が割れる、タイルが割れす…)
ただ、雨漏りはないですし、鉄骨に錆もないですし、全然住めるんですよ。
ぼろいだけで。
セキスイハイムの基本躯体はしっかりしていると言わざるを得ません。
ただ、年代的に断熱は弱いです。冬寒く、夏熱い。
CMであったかハイムってやってるじゃないですか。それを見た嫁様、
嫁様「うちの2階は夏場は、階段を一段上るたびに温度が1~2度づつ上がるんだ。夏場は、灼熱ハイムだ」
ボソッと(笑)
確かに、古いセキスイハイムの2階は地獄の暑さですww
でもって、前に書きましたが、ネズミとか、虫とか、ナメクジとか千客万来なんですよ。
こういう不満って、蓄積していくんですよね。
で、ある日、
嫁様「なあ、カビや黒いあいつ等との戦いに終止符を打ちたい」
ぼく「??」
嫁様「気密性のあるカビない家にしたい」
ぼく「…まじですか」
嫁様「まじです」
ということで、リフォームか、建て替えか、住み替えか、検討することになりました。
なお、お気づきかと思いますが、我が家は嫁様が強いです、はい(笑)

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たのしく拝読させていただいております。我が家も中古住宅を12年前に購入してこの度建て替え昨日新居へ引越しました。そして我が家も嫁が強いかもしれない、その嫁で歴30年の設計者です。主人も設計者ですがわりと嫁の自由です。そんなこともあり、なんとなく、拝読に至っていて、ついコメントしたくなりました。ひきつづき、たのしく興味ぶかく拝読させていただきます。建て替えがんばってください。ブログ拝読にて応援させていただきます!
g3様、場末のブログのご購読、誠にありがとうございます!
なんと、中古住宅購入、建て替えの先輩じゃないですか!しかも奥様が強い(笑)
設計者同志ですと、すごいこだわりがありそう…と思いつつ、ブログを拝見したら…
なんとお洒落なおうち…
今後とも、何卒宜しくお願い致します!
こんにちは。お返事いただいていることに気づかず、返信遅れてしまいました。以降もタノシク拝読させていただいております。設計事務所のためハウスメーカーへの依頼はございませんが、大学の友人が工務店社長でほぼ100%住友林業の施工会社。その彼の自邸を昨年基本設計しましたので、仕様の内情等、がっつり確認しました。コストが合えば、素晴らしい仕様。あれが、ハウスメーカーの強みだなぁとしみじみ思った次第です。ブログ拝見させていただきながら応援させていただきます!